日食工とは[会長挨拶]

一般社団法人日本食品機械工業会
会長 大川原行雄

一般社団法人日本食品機械工業会(日食工)は、1948(昭和23)年に「全国食糧機械製造業者懇談会」の名のもとに、食料品加工機械製造業の全国団体として発足、1967(昭和42)年に社団法人の認可を得て、2012(平成24年)に一般社団法人へ移行しました。

日食工は、戦後の設立以来、我が国食品機械産業の発展のため、広く諸外国を視野に入れながら、世界有数の食品機械総合展示会「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)」の主催をはじめ、国際市場での日本製食品機械の競争力向上を目指し、国際的な機械類の安全・衛生関連機関との連携や国際的な会議への参画、安全・衛生に関する設計基準の策定、次代を担う人材育成機関「FOOMAアカデミー」の開講など、多くの事業を行ってまいりました。

食品機械は、安全かつ衛生的な食品の安定供給により、国民のみなさまの健康的な食生活を支えるとともに、技術革新により、そして、より環境に配慮した高性能・高機能な新しい機械の開発を通じて、持続可能な社会の実現に向けて貢献しています。他方で、我が国の食品生産・加工技術を広く海外へ展開することにより、成長著しい新興国等の食生活の安定にも寄与してきました。

現在の食品機械産業をめぐる環境は設立当初から大きく変化を遂げ、様々な社会課題の解決と多様化への対応が求められています。その変化に対応し、我が国食品機械業界が安定して発展を続けていくためには、食品業界の動向を常に注視し、コスト削減や効率化を追求しつつ絶えず技術革新を進め、安全・安心という基本を堅持し、食に関わるビジネスの新たな領域を切り開いていく必要があります。

今や国内外の情勢は大きくリンクし、経済、市場ともにその変化は激しくかつ速くなっております。このような状況下、新たな変化へ迅速かつ適切に対応すべく、我が国食品機械業界の力を結集することにより、日食工は「食」に関わる国民生活のさらなる向上を目指し、努力を続けてまいります。